迷い家
遠野物語の一編にある物語。
昔ある女性が山に薪を拾いに行ったところ、
一軒の家に迷い込んだ。
そこはたいそう立派な家であったが、誰一人人はいなかった。
女性は怖くなって慌てて逃げ出した。
後日女性が川で洗い物をしていると、川の上からどんぶらこっこ
どんぶらこっこと綺麗な器が流れてきた。
女性がそれで米を掬うと、いくら掬っても米が減らない。
おかげで家はたいそう栄えたという。
しかし、この迷い家を探して見つけた人間は誰もいないそうだ。
…物理的にやばくないか、このアイテムは。
質量保存の法則無視。もし別のところから持ってくるのであれば
ワープ現象を起こしとるわけだが。
器ですらこれだったらほかのアイテムは、どうなるんだ?
幻覚を見せているていう設定ならありえるが。
掬っても減らないのは掬えないからだった。
…だったらこの家栄えないよなあ?
これが現存しているのなら、食糧問題すら解決するぞ。
いや、それどころか医療、環境なんでもありだ。
ワープだとしたらちょっと悲しいが。
いや、それにしてもこいつが持っているエネルギーで…。
この女性はあんまり頭が良くなかったらしいが、
頭のいい奴がこれを持ったらどうなるか…。
いずれにしてもそこを考えると、俺はやっぱり何も持たずに逃げますよ。
…あ、逃げても追ってくるのか、アイテムが。
つか、こんな危険な家に行きたがる奴、アホか異常かのどっちかだ。
おまえらにこんな危険なアイテムは絶対渡せない。
…探しても迷い家が見つからない理由がわかった。